この前、人を拾いました
第87章 ⑧ー7 結婚のテーマ!?
ニコニコしてるレイは、目をつむって私の額に口付けた。
変態、変人のくせに、こういうことするのは、なんか様になるっていうかなんていうか…。
「まみちゃんと僕の子ども!」
「子ども…?」
「そうだ!2人だ!!!!!」
…………この人は、過去が視えるだけじゃなくて、未来も視えるようになったんだろうか…
「………男の子?女の子?」
呆れたように笑いながら、レイに尋ねたら、天井に目をやって、レイはうーーーーんっと唸り始めた。
「女の子もかわいいだろうし…
男の子もかわいいだろうし…
ううううぅぅううううんんん………」
おいっ…すごい悩むなっ…!
「どっ、どっちも出来るといいね?」
なんだか不毛になりそうだったので適当なタイミングでそういったら、レイの目がキランッと光った。
「あいちゃん…」
ギクッ
なんか、なんかなんかなんか嫌な予感がする!!!!!
「───────子どもってどうすれば出来るか…
知ってるよね?」
「ひぇっ!!」
悲鳴を上げた私を面白そうに見つめたレイはガハガハ笑いながら、私の事を抱き締めた。
「ちょっ…レイっ…」
「帰ろっか」
優しい声に身体の力が抜けた。
「帰って…早く結婚しよう!!!!!」
「っ……」
うん、嬉しい。すごく。本当にとても。
だけどさ…
「耳元で叫ぶなバカっ!!!!!」
「ウゴッ…」
ボリュームおかしんだよ、あんたは!
そんなことを思いながら、私はベッドでうーーーっと泣き真似をするレイを冷たい目で見ていた。