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第91章 ⑨ー1 ドライバーはクレイジー

ぴょんぴょんとウサギのように跳ねて、外へ飛び出したレイを見ながら、私はため息をついた。


落ち着きがないこども。


見ているだけで疲れる人というのも全く珍しいものだ。




「神の腕で抱かれたら死ぬことはない!!もう君は安泰だ!!!ハハハハハっ!」



来たこともない私の実家で大声を出すレイ。


しかも私より先に玄関に向かっていくなんて、全く結婚の挨拶という緊張感がない。



しかも何を言っているの?

というか、誰に言ってるわけ?



訳がわからないまま、私はそろりそろりと実家の玄関へと向かった。






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