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「うぉおっ！！！すべすべだっ…！！！」


あと少しで唇が重なろうというその時、レイはムードに合わない大声でそう叫んだ。


「すべすべ…？」



私の肌だろうか…。


最近お手入れを怠っているけれど、そんなに叫んじゃうほどすべすべだなんて、私もまだまだいけるわね。


「かわいい！！！！！！ハハハハハハハっ！」




えっ、なになに、最早私のかわいさは笑っちゃうほど？


「何寝てるんだ！なぎちゃん！！」


「へ？」



いや、寝てたんじゃなくて、キスを待ってた…んですけど…



「どんだけ寝れば気がすむんだ！！！寝る子は育つを実践してるんだな！？！？ハハハハハハハっ…！そんな面白いことしてないであのかわいい生き物に会いに行くぞ！！！」



「はっ！？ちょっ…えっ…！？」



叫び出したレイは突然、ものすごい勢いで車から降りて、ビョンビョンと音が聞こえそうなくらい変な風に跳ねて、ある方向へと行ってしまった。


なにこの気持ち…。


あ、


あれだ…


羞恥と、殺意…だ…