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この前、人を拾いました

第98章 ⑨—8 やっとこさ二人



「もう


僕から離れないでね」



そう小さく呟いたレイは、再び私のことを抱き締める。


不覚にも、キュンとして、胸が苦しい…



「……うん……


レイもね…」



「僕が離れるわけない。


僕は


みきちゃんいないと息が出来なくなるんだゾっ…!」


「っ…………」


レイはさらに私を抱き締める力を強める。


彼は、本当、こういうときだけ「みき」っていう。

わざと、やってんのかな……

いずれにせよ、かわいいからいいんだけど…。


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