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この前、人を拾いました

第98章 ⑨—8 やっとこさ二人



そして、私は


「あー……緊張した…」とレイが呟いたのを聞き逃さなかった。



「えっ……?」


若村さん、ご名答じゃん…。


てか、本当、そんな風に見えませんでしたけど……。


そう言おうとしたら、レイは、切なげな視線を私に向けた。


ビー玉みたいな綺麗な瞳。

いつも、レイにされた仕打ちを忘れるほど、吸い込まれそうになる。



いつもにも増して変だったのは、レイなりに緊張してたからなのかな…

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