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この前、人を拾いました

第102章 ⑩—2 雑誌と検査薬と、それからわたし



「えっ………!」


「あ……れなちゃん……」




のそりのそりと歩いてきたレイ。

まだ時間は夕方。まさか帰ってくるなんて!!!



「あっ……えっと……」



妊娠しているかしていないかで頭がいっぱいで、レイになんて伝えようかと全く考えてなかった……。



「いたんだね……」


「なんか……大丈夫?」



いつもより顔が白いレイ。

私の問い掛けに、レイは乾いた笑い声を出した。



「ん……?何を持っているんだ??」


「あっ……えっと…っ」



ずんずんと近付くレイに、後ずさる。

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