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この前、人を拾いました

第102章 ⑩—2 雑誌と検査薬と、それからわたし



中々シュールな絵だった……


健康診断の時の尿検査で味わうような切なさ。

大切なことだって分かっても、自分のその滑稽な姿は一生誰にも見られたくないといつも強く思う。



そんなことはさておき、私は再びパッケージの裏を見つめた。


「いっ、1分っ……!?」



検査結果が出る時間を見て、私は一人で声をあげた。


そんなすぐに分かっちゃうなんて…っ


心の準備がっ!!

そんなことを思った矢先、玄関の扉がガチャリと音を立てて開いた。

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