この前、人を拾いました
第103章 ⑩—3 二人の未来予想図?
ミニトマトを諦めてレタスを頬張る。
───────────────良かった
「それは……まだ早いと思ったから言ったんじゃないの?」
「うーん……」
「だって、レイくん、子ども好きなんでしょ?」
確かに、私の実家に行ったとき、私の姪っ子の美咲ちゃんに対して異常な執着を見せていた。
あの態度で、子どもが嫌いなわけないし…
「私、やっぱ考え過ぎですかね」
「そう思うよ。夫婦のことなんだし、そんな悶々としてないで、ちゃんとレイくんに聞いてみればいいじゃない」
「確かに」
──────────子ども!?!?欲しいに決まってる!!!何なら今作るゾっ!!
脳内で、レイの声が響いた。
うわぁ言いそうなセリフだわ。
やっぱ、私の考え過ぎか…
「みきちゃん、喜怒哀楽が激しすぎ」
そう言いながら、百合子先輩は惚けた顔の私の頰をペシっと小さく叩いた。