この前、人を拾いました
第103章 ⑩—3 二人の未来予想図?
再び鍋に火をかける。
いつも通り大袈裟に痛い痛いと騒いでいたレイは、懲りずに起き上がって再び私に近付く。
「近付くなっ!」
「あっつ!!!!!!」
勢いよくオタマをレイに向けたのと同時に、レイに熱々のシチューが飛んだ。
おっと……ちょっとやり過ぎたかも…なんて、0.0001秒しか思わなかった。
そして再び床から起き上がったレイを睨み付けると、レイは涙目で私に待った!と声をかけた。
「ゆなちゃん!!!!
もうセックスは諦めるから家庭内暴力はやめろ!!!!!」
「うそっぽい」
「僕が生理中のたえちゃんを襲った事なんてないだろうっ!!!!」
ん……と言葉に詰まる。
まぁ確かに。
グダグタ言われるけど、無理矢理されたことは今まで一度もない。
そんなことを考えている間に、レイは再び私の事を後ろから抱き締めた。