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Pour mon cher -笑顔の先に-

第5章 感と視と聴

怒ってる私とは裏腹に何故かニヤニヤ顔の猛司。



い、意味が分からない。

睨んでみたのに何で煽ってるになるのか分からない!



「違うしっ!!」


「じゃぁ、何?誘ってんの?」


「だから、それも違います!」


「ふーん。まぁいいや。


愛?おいで?」




そう言って私の腕を引っ張って猛司は自分の膝の上に私を座らせる。




そして



「落ち着く」



私の髪に顔を埋めて、耳元でそっと囁くように言葉を吐く。


その声がとても優しくて、でも少し艶やかで思わずキュンとしてしまった私。










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