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Pour mon cher -笑顔の先に-

第9章 笑顔の先に・・

すると、ふわっと全身暖かい温もりと猛司の匂いに包まれる。



「ビビッたぁー・・・・」



溜息混じりに猛司が言葉を吐いて私の髪に顔を埋めて



「断られるのかと思った・・」



なんて珍しく弱々しい発言するから、思わずそっと猛司の頭を撫でると



「愛の癖に生意気」

「えぇぇえ!?」


何故か毒吐かれた。



「あ‥・・」

「ん?」


私の声で猛司は私から体を離して私の顔を覗き込む。



「どした?」


「何で今日がプロポーズの日なの?」



そう。

さっきふと思った事。


だって、普通プロポーズとかって2人の記念日とか誕生日とか‥

何かの節目にされる物

みたいな勝手なイメージがあるんだけど‥‥


私の誕生日も2人の再出発も今日じゃないし。

猛司の誕生日も違う。

最初の付き合った日も違う。




今日‥・何の日?



首を傾げる私に猛司が思いがけない言葉をくれた。





「愛が言ったから。この教会が載ってる雑誌を見てた時。


七夕にこの教会で挙式って絶対凄く幸せだろうなーって。


愛が言ってたから今日に決めた。」

















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