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Pour mon cher -笑顔の先に-

第10章 Pour mon cher

「じゃぁ、まずはヘアーからね!」


そう言いながら私の髪を優しくブラッシングしてホットカーラーで巻いて行く。




ホントに‥何が始まるんだろう‥。

てか、ホントにこの人は何者なんだろう‥。


聞いてもいいの‥かな‥。



鏡越しにチラリと上目で私の背後に立ってカーラーをどんどん巻いて行ってる彼女を見ると



うわっ!!



目が合ってしまった。



そのまま、目を反らす事も出来ず。

かと言ってずっと見つめあってるのも空気が重い。

どどどどどうしよう!!




「私、猛司の従姉。霞って言うの。

これからは愛ちゃんとは親戚になるもんね!
宜しくね」




思いがけず、女性の方から自己紹介をしてくれた。




――――い‥いとこ?!!



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