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Pour mon cher -笑顔の先に-

第2章 リスタート

「そんなとこで怒鳴ってないで早く来い?」



濡れた髪から雫を滴らせながらニッコリ微笑む猛司の笑顔は何だか艶やかで色っぽくてセクシー。



“ほらっ”と伸ばされた手を掴んで体にタオルを巻いた状態でお風呂に入った。



「タオル、邪魔じゃね?」


「いーえ?全く。」


「洗えなくね?」


「御心配ご無用ですよ?」


「タオル、取っちゃえよ」


「!!

耳元で囁くの止めてっっ!」


「チッ」


「‥‥・。」




毎回あまり変わらないやりとりを繰り返した後



お風呂の熱さとドキドキとバクバクと変な緊張でのぼせそうになっちゃって



「さ、先上がるねっ!!」



これにて心臓に悪い入浴タイム終了。




お風呂ってゆっくり癒しの時間だと思ってたのに1日で1番心臓に悪い時間だという事も、猛司と住み始めて初めて知った事。





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