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Pour mon cher -笑顔の先に-

第1章 岐路

「ホントは‥逢いたくて仕方なかった」



猛司の優しさに触れて本音をポロリ。



「知ってる。だからここに居るんだろうが?」



「‥うん。ごめん」


「謝らなくていいけど。ただ1つだけ約束。

離れてんだから思う事は正直に言え?

愛はどうせ、離れてるから心配かけたくないとかそういうので言わないんだろ?


それ、逆だから」



「え‥?」


「離れてるってだけで毎日心配してんの。心配する事には変わりねーの。

我慢されるより正直に全部ぶつけてくれたほうが逆に安心する。

我慢されるほうが余計もっと心配する。


ラジャー?」





その言葉に思わず顔を上げて猛司の目を真っ直ぐ見つめる。




‥そうだったんだ。

そうなんだ‥。






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