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跨いでいった男たち

第18章 歪んだ愛の末に


里奈は抱きしめられて潤の鼓動が早くそっと瞳を閉じた。

思い返してみれば潤は1度も私を抱いてはいなかった。
私を絶頂に追い込むだけの猟奇的な行為。
あれは本来の潤ではなかったんだね。
ごめんねと震えた文字
手首に貼ってくれた湿布
あの優しさが本当の潤だったのかもしれない。

そして全てを肩に落ちた涙が物語っている。。
遠い場所から駆けつけ。朝まで家の前で待ってたんだ。

本当は最初からわかっていたのかもしれない。

ジョッキーは怪我の心配があるからあまり車を乗らないって聞いてる。

潤と私はあれから何度も愛し合った。

本当の潤は誰よりも優しく
愛してくれた。
里奈に最高のプレゼントを贈るよ
と言って
G1初勝利を上げた。
里奈はいつでも僕の女神だよ。
とプロポーズもされた。
あの時 応えていたら

潤の人生は変わってたかな・・。

潤。。ごめんね。

自信無かったから 即答できずに
待たせてしまって・・・。

不器用な潤

不器用な私

里奈はそっと潤の墓に
花束を置いた。。

解説者:第4コーナー曲がり
ここからはラスト直線です。混戦状態になっていますね~。
おーーーと!ここで6番タイムスリーが引っかかって転倒!!!
他の馬は大丈夫か?!!!

潤は転倒した馬の後ろを走っていた。

潤『里奈、恐怖と快感は紙一重なんだよ。。』

the end



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