テキストサイズ

跨いでいった男たち

第20章 スーパマンな男

朝、バタバタしながら支度を始めた。

夜しか仕事をやってなかった里奈には朝早く起きるというのが一苦労だった。

あ~あ ねむぅ・・・

いってくるね 潤。

と里奈は潤の写真に向かって笑顔で言うと忙しなく家を出た。

従業員口で警備員に挨拶すると

更衣室の前でチーフに呼び止められる。

チーフ『あっ里奈ちゃん、着替え終わったら、青果部門の先の面談室に来てね~』

チーフは慣れなれしく下の名前で呼ぶが、たぶん同じ名字の人があと二人いるからだと思う。

里奈「おはようございます。了解です○┓ペコリ」

里奈のスーパーの制服はアースカラーのグリーンのブラウスに濃いグリーンのタイトスカートの上に白とパステルグリーンのストライプキャベツの葉っぱみたいなフリフリのついたエプロンをつける。
この辺はセレブなお客さんが多いための爽やかな制服だ。

里奈はロングヘアを後ろで束ねるとチーフのところへ向かった。

コンコンコン♪

チーフ『どうそぉ~』

チーフはラジオを聞きながら書類の整理をしていた。

チーフ 『そこ、座って~、この書類に目通してね。』

チーフ『里奈ちゃんは真面目に働いてくれててお客さんからも評判がいいから、時給気持ち上げとくね♪』

チーフ『なにか困ったこととかある?更新面談の機会しか話せないこともあるだろうから・・』

里奈「特にありません。良くしてくださり、ありがとうございます。」

チーフ『里奈ちゃんみたいな若い女の子がうちみたいなスーパーで働くのなんだか勿体無いね。。』

里奈「いぇ。」

チーフ『里奈ちゃん、彼氏とかいないの?』

里奈「いぇ。今はそんな彼氏とか・・」

顔を曇らせた。。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ