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跨いでいった男たち

第27章 くちなしの花

里奈「ごめんなさい。この前も今日も。。」

瞬『里奈さんの、気が晴れるならいいょ。』

瞬『僕も謝らないと、僕は里奈さんが泣いているところを見てから、その原因が知りたくて近づいた。』

瞬『でも、思った以上に里奈さんは素直で可愛くて、綺麗で。』

瞬『思った通りの人だった』

瞬『こんな気持ちになるなんて思わなくて、あの時も里奈さんが欲しいって思っちゃって』

瞬『僕は知ってたんだ。まさかとは思ったけど・・ボソッ』

一番輝いてた時の兄を支えてた人の笑顔が見たかったんだ。

里奈さんは知らないだろうね、兄は里奈さんにずっと片思いしてたんだよ。

僕に1度だけ携帯を見せて、名前も知らないけど笑顔が素敵なんだって言ってた。。

里奈「え?なんて言ったの?」

瞬『ううん、なんでもない。お腹すいちゃったな照』


里奈さんがバイトで入ってきた日。

兄のいたずらかと思った。

兄が照れくさそうに見せた携帯の待ち受けの女性が僕のバイト先にくるなんてことがあるんだろうかって。

玄関入るまで確信がもてなくて。

里奈さん、今は後悔しているよ。
里奈さんに近づいた事。

僕は名札すらしてないからだけど、ロッカーは石橋って書いてあるんだよ。

気づいてもらえない位。

兄の存在は里奈さんの中で大きいんだね。

兄は天国で許してくれるだろうか。

兄が愛した最愛の女性を僕が愛してもいいのかな。

兄より深く愛せるかな。。

瞬はタンスの上の写真に心の中で語りかけた。。。

兄はこたえてはくれない。



To be continued...

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