跨いでいった男たち
第35章 籠の中の鳥
咲は男に弄ばれながら
過去に騙された男のことを思いだす。
彼も最初は優しい笑顔で接してくれた。
それは1年もしたら、関係は壊れて・・・
高校生だったから・・
お金がないから、公園のトイレだったり・・
気がついたら彼はいじめられたくない為に先輩に私を売った。
サッカー部の部室での行為は
思い出したくなかった。
彼が目をつぶってて震えてた。
あれから3年もたってるのに
どうしてここでこの男に捕まっちゃったんだろう・・。
私はそれだけの女なの?
幸せになってはいけないの?
でも、身体があの時の感覚と今の感覚と。
私って淫乱な女だったんだ。
獣を寄せ付ける 香りを
持っているのかもしれないな・・