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跨いでいった男たち

第39章 眩暈


ゆいは里奈への禁断の相談をしようか悩んでいた。。。

その頃里奈は笹木と病室のベットでゆっくりと笹木が口を開いた。

笹木『里奈ちゃん・・』

笹木『ごめんね・・電話・・』

里奈「ううん」

里奈「心配かけてごめんなさい。」

笹木『里奈ちゃん、もう頑張らないで、心配はかけなきゃ心配にならないよ。かけてもいいんだよ。』

デモ・・・

里奈は薬指に輝いてる指輪を摩りながら、俯いた。

笹木『里奈ちゃんが俺に笑ってくれるその時まで待つから・・。』

里奈「もう嫌なの!!!」

笹木『え?』

里奈「恐いの。愛すことも愛されることも・・・。」

笹木『里奈ちゃん・・・』

笹木『愛さなくていいよ。』

里奈「え?」

笹木『里奈ちゃん、愛ってね見返りなんて求めてないんだよ』

笹木『里奈ちゃんは凄く優しいから愛されたら愛さなきゃって思う女性なんだよね』

笹木『それをやめたらいい。俺は不器用だけど、まだお互いよく知らないけど、里奈ちゃんのそばにいる・・。それだけ、だめかな』

里奈「なんで?」

笹木『わからない笑』

笹木は微笑むと里奈の薬指を摩った・・。

里奈は笹木の寛容で優しい空気に
涙を流した・・・。

里奈の頭の片隅で潤が微笑んだ気がした。。

私、愛されていいのかな・・。

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