テキストサイズ

跨いでいった男たち

第13章 ムチな男 Ⅱ

あの1件から音沙汰がないと安心していたが、潤はジョッキーの為情報は目に入る。
潤は地方へ遠征しに行っている。
安堵したが、そろそろ帰ってくる・・・
笹木と出会った日、潤は帰ってきていた・・・・。

里奈は鳴り続く携帯をバックの奥へ押し込んだ。

コンビニで缶コーヒーを買い、コンビニの前の手すりに寄りかかり
煙草を吸っていた。。
身体の震えを落ち着かせるために

フゥ~

ピトッ ヒヤァッ!

笹木が笑顔で立っていた。。。

里奈は家へ帰りたくなかった。静かな部屋に携帯のバイブが何回も鳴り響くのかと思うと、想像を絶する苦痛と震えとあの日の出来事を思いだす。
それなのにそれなのに!!
闇にいる里奈が潤が欲しくて堪らなくなる。

里奈は笹木の気持ちを利用したんだ・・・。

あの日の夜に・・・。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ