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愛の嵐

第29章 曇天×降雨=星空

星も見えない曇り空
今にも雨が落ちてきそう

松「ほら!」

車のドアを開けてくれる
こんな格好してるからしてくれてるんだ
自分に言い聞かせていた

ニ「ありがと~♪」

乗り込むのを確認してドアが閉まる
その仕草に見惚れてしまう
様になるんだから仕方ない

松「さて、帰りますか」
ニ「家に着いたら風呂貸して!」
松「ふ、風呂?」
ニ「着替えたいんだもん」
松「あ~、そ、そうだな」

何慌ててんだ?
何かやましい事でもあるのかな?
女が何か残してたり?
う~、気になるっての!

松「あのさ」
ニ「ん?なに?」
松「さっき言ったのって嘘だったの?」
ニ「さっきのって?」

どれだ?
どの事を言ってんだ?

松「そ、その・・と、特別になりたいって」

ビクンッと身体が跳ねる
鼓動が早鐘のように打つ
改めて聞かれると思ってなかった
嘘って言わないと!
でも、この想いを伝えたい!
矛盾する気持ちが俺の動きを止める

松「俺は・・なって欲しい」

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