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檻の中の少女

第2章 01






私は檻の中で絶望していた。







声なんてでない。








ただ、ただ、夢だと
言い聞かせていたのだ。










他のまわりのみんなもそうだ








なき叫びなどしない。







本当に恐怖を感じたときは
声なんてでなくなるものだ









「お前の名前は201だ」






ここに入れられる直前
そう言われた。








その言葉が頭から離れない









まるでロボットみたいな名前










「……っ」









私の世界は真っ暗

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