テキストサイズ

月の綺麗な夜に

第4章 満月と月と星

この公園に来た時よりも耀く輝きを放ちながら私と流星の顔を金色に染める月灯り。



その月は幾度と見ても私と流星を優しく照らしてるかのように輝いて見えて




「そうだね」




さっきまでのイライラ感はすっかり浄化され、穏やかな気持ちで流星に言葉を返してそのまま月を眺める。



眺めつつチラリと横目で流星を見ると、同時に流星も横目でチラリと私を見てて。

一瞬だけ目が合って



うわぁっ!!



ときっと流星も思ったんだと思う。


お互い焦り感満載でパッと目を晒し月を再び見つめる。




その間、私の心は無駄にドキドキドキドキ。





それから、私と流星は言葉を交わす事もないまま真っ暗な空で丸く黄金色に輝く満月を微笑ながら静かに眺めた。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ