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月の綺麗な夜に

第4章 満月と月と星

流星のクスクス笑いにイライラしてる私に


「雫月ちゃん?」


ニコリとした笑顔で呼び掛ける。



「何?」


無愛想な口調で返事を返すと



「月、綺麗だね」


‥また始まった。



「またそれ?」


「月が綺麗だね」


「無視かっ!!」


「雫月ちゃんの反応が面白いからつい‥・」


「‥‥。」



“つい”って‥おいおい。



そう言いながら優しい笑みで月を眺める流星に、再び釣られて月を眺める私。



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