テキストサイズ

月の綺麗な夜に

第2章 ブルームーンの夜に

「まぁ、ほっとこ」



思い出せないものは仕方ない。

きっと、その程度の思い出だったんだろう。

一生懸命思い出しても出てこないってことはその当時も何も自分に響かなかったんだろう。



「きっと、このまま何もしなかったら向こうも送るの諦めるだろうし?」



ずっと送っても何の反応がなかったらつまらないだろうし。

そのうち飽きるだろう。



「既読ついて返しがないのに送り続ける精神力だけは褒めてあげたい」



そう言ってポテチを頬張りながらケタケタ笑う柚は相当な他人事だよね~。



褒めんでいいから少しは私の心配でもしろっつーの。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ