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月の綺麗な夜に

第3章 満月の下

「でもさ、今日晴れたよ?」


「それが?」


「行かないの?例の月オタク」


「行くわけないじゃん」



だから、その行って欲しい気持ち満載の笑みを止めろって。


んでもって、次いでに月好きのヤツを「オタク」で一括りにするな。

全国の月好きに謝れ、バカヤロウ。



というかね?



「そもそも向こうが言ってる満月の夜が今日かなんか分からないし」



そうだよ。

もしかしたら明日かもしれないし、丸の状態で良かったなら昨日かもしれないし。


しかも



「時間も指定されてないし」



全てが曖昧。










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