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月の綺麗な夜に

第3章 満月の下

そんな曖昧な素性の知らない人からの一方的な約束なんて知ったこっちゃないっつー話。




――――て、思いつつも。



ほんとに‥今日なのか?



なんて心の隅っこ‥いや。

ほぼド真ん中辺りで考えてしまったりしてる自分が居たりするのは確か。



でも‥やっぱりこの物騒な世の中。

何が起こるか分からない。

だから、怖いっていう気持ちを超すほど流星に逢ってみたいという感情が湧かない。




「逢っていい男だったら慶介忘れられるかもよ?」



ペットボトルのカフェオレをグビグビ飲みながら柚は言う。



いやいや。

とっくに忘れてますから。








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