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月の綺麗な夜に

第4章 満月と月と星

2人で月を眺めながら私は1つ、引っかかってた事を聞いてみた。



「ねぇ」


「何?」


「何で、“しずく”って私の名前知ってんの?」



そう。これ。

逢った時からこれが気になって仕方なかった。


なーんで名前知ってるんだろうって。

だって、ホント私この人知らないし。

何度も空っぽの頭をフル回転させて記憶を辿ってみたけど、空っぽは空っぽ。



一向に記憶の中に目の前の彼との接点のページは見当たらなかった。



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