テキストサイズ

月の綺麗な夜に

第4章 満月と月と星

「あそこにある1等星の明るい星。

分かる?」



さっきまで流星の顔の近さが気になってドキドキばかりでほとんど星なんて見えてなくて。


でも、小さい頃から流石の私も知ってる“天の川”というキーワードと

見上げた先にある今にも吸い込まれそうな漆黒の空に魅了されて、すっかりドキドキは消えた私。




「あれ?あの星の事?」



流星が指差す一等星らしき星に向かって指を差す。



「そう。そこからほら、十字に見えるだろ?」



「あ‥うん!十字があるね?」



「それがはくちょう座だよ」


「はくちょう座‥・?」



そんな星座、あったけ?




ストーリーメニュー

TOPTOPへ