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月の綺麗な夜に

第4章 満月と月と星

すると、突如と横から深い溜息と


「雫月ちゃんってほんとに星の事知らないんだね?」


100%呆れ声が降って来て


「はくちょう座は北十字って言われてるくらい有名な星だよ?

夏はこの星を見つければだいたい夏の星座を見つけられんの」



そう言うとまた、中指で眼鏡をクイッと上げて私の顔を覗き込んで




「分かりましたか?月女さん?」



ニッコリと眼鏡の奥の目を細めて笑う。




‥なんとなく。ムカッ。




「分かりましたよー。星オタクさんっ!!」


“オタク”に力を入れて言ってやると、流星は何故か愉快そうにケタケタと笑った。



変なヤツ。






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