占いの館【YES∞NO】
第6章 失踪の代償
部屋には…俺の私物だけが…
置き去りにされていた。
カーテンすら…
持ち去られた部屋は…
街灯の明かりが…
部屋の中を照らす
「な…千織……」
俺は鞄からスマホを取り出し…
“千織”へ…電話をかけた…
しかし、
『お客様のおかけに〜…』
ピッ
ピッ…
『お客様の〜…』
ピッ!
ピッ…
『お客〜…』ピッ!!!
「くそっ!!!」
何度も何度も、“千織”の名前に電話をかけるが…
機械がかったアナウンスが流れる…
この状況を…誰か…説明してくれ…
いや…
千織……説明してくれ…