占いの館【YES∞NO】
第6章 失踪の代償
俺は、
スマホを握り…玄関を出た…
スマホの画面を何度かスクロールし…
千織の勤め先の派遣会社に電話をした
「あ…柳さん…二週間前に辞めましたよ………」
知らない……知らないぞ!!!
さらにスクロールをし
千織と俺の共通の知人を探した…
「この子!!!」
何度か食事や飲み会をした、友達…
震える手で…
彼女に電話をする…
が……繋がるが…
出ない……
イライラが歩くスピードを早めていく!!!
「ハァ…ハァ…
なんで…出ないいんだよ…
なんで…なんで…
今日いなくなるんだよ…」
二人で行ったスーパー…
コンビニ、本屋、古着屋…
ファーストフード店、駅…
公園…
俺は…思い出す限り…
千織の姿を探した
公園……
「…金…無かったから…よく二人で……きてたな…」
スマホを…かばんに終うと…中でゴトンと書類やらケースやらとぶつかり…鈍い音がした