
占いの館【YES∞NO】
第6章 失踪の代償
俺は促されるまま…
水晶の前に座った…
向かい合うように座っているイブが、ニコニコと俺を見る
「な…なんだか…怪しさ倍増ですね」
俺は皮肉を言ってみた。
「おっ言うね〜!
まっ占いなんて、怪しい感じが、良いってところもあるから!」
後でお香に火をつけたアダムがちゃかすように反した…
こんな、警戒しまくった客は俺だけじゃないらしい…
『え〜っと…名前は聞いても、いいのかしら?
嫌なら、フルネームじゃないていいし』
俺は考えたが…
「保、東坂 保(トウサカ・タモツ)です。」
フルネームを答えた
別に…ここまで来た時点で、俺の中の日常ではない気がしたから…
ここのルールに従おうと思った
