
占いの館【YES∞NO】
第6章 失踪の代償
「では…」
イブは深呼吸をすると、瞳を閉じて…水晶に手を翳した
俺は、水晶に何か写るのかと思い、ジーッと見つめた…
が…見える訳でもなく…
不思議な時間が流れた
『保さん……何か…探してますか?』
ドキッっとした…
今、正に人を探している…
『それも…人?』
ハッと水晶から目を離し…イブを見た!!
「…ええ…人を…恋人を…探しています…」
手がかり…
手がかりが欲しい…
「ふ〜ん…
人か…イブ…見える?」
アダムはゆっくりイブに近づき…肩に手を置いた
