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占いの館【YES∞NO】

第6章 失踪の代償


「…ちゃんと、理由を聞いてやる!!!
そして、後悔させてやる!!!

俺を騙し、裏切ったことを!!!」




俺は…水晶を睨み…


膝の上の拳に力を込めた…




『……だって…』



「では、説明するね…

この占いの館は…その、黙って消えた恋人にお仕置きが出来るシステムがあるんだよ…


どうしても恋人が許せない、お仕置きしたいって言うなら“黒いカーテン”をくぐって


お仕置きしない、と言うなら“赤いカーテン”をくぐってください。」




アダムとイブの席から奥が見え…奥には、黒と赤のカーテンが見えた…




「お仕置きか……」



俺は…裏切った千織を…


問い詰めて…


罵って…



罵倒して…



金を反してもらうんだ!!!




『さぁ…どうしますか?』


イブは優しく…


俺を急かす…







「…決まった…」



俺は、席を立った!!!


と…その時…




椅子にかけていたカバンが勢いで床に落ち…


中身が出た…





スマホと、書類…ケース…



俺は…慌てて…カバンに…


中身を戻した…




その時…スマホがケースにぶつかり…


画面が開いた…










日付が……変わり…







………昨日が…



終わっていた…






俺は…カバンを持ち…




カーテンに向かった…



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