占いの館【YES∞NO】
第6章 失踪の代償
「!!!千織?…!!!」
『……?!保…?なんで…』
『千織…ゴメン起こしちゃったね…』
千織は…要るはずのない俺を見て…驚いていた…
『後は…千織…説明しなよ…私、廊下にいるから…』
そう言うと、里美ちゃんはでていった…
俺は…ベッドの横の椅子に座り…千織を見つめた…
「なんだよ…乳癌って…
俺…知らなかった…」
『ゴメン…言えなくて
でもね…末期じゃなかったから…全摘出だったから命までは大丈夫…』
「じゃあ!!!なんで…黙って…
黙って…出て行ったんだよ!!!別に、いままでと変わらないんだろ?」
すると…千織は…ボロボロと涙を流し出した…
『いままでと…変わらないなら…
黙って出て行かないよ……
見て………』
そう言うと…
千織は胸を大きく開き…
俺に見せた…
『……全摘出…
片方…全摘出…だよ…
胸…無くなったんだよ…』
千織の胸には包帯が何十にも巻かれており…
手術の形跡が見えた…
が…膨らみは…左右対象ではなかった…
千織の胸は…
形もよく…
感度も…さらに…
大きさも…男性を満足させる…
理想の乳房だった……
しかし、…包帯の下は…
膨らみは一つ…隣は…平に…見える…
『…ね…今は片方だけど…もしかしたら…こっちも…切るかもしれないと思うと…
怖くて……』