
占いの館【YES∞NO】
第7章 本能的縦列
ポールから伸びる鎖は…神田さんの首輪と繋がっている…
神田さんは…何も着けない…生まれたままの姿で…
鎖に繋がれていた…
『誰…?…誰か…いるの?』
神田さんは…長い髪を…振り乱して…辺りを確認する…
『…目隠し…?』
髪の隙間から見えた、神田さんは…目隠しをされ、音に怯えた感じだった…
『誰!!!そこに誰かいるの?』
「ギャーギャー…うるさい犬だなぁ…」
アダムの中性的な声だったが…
ゾクッと…背中が涼しく感じるくらい…
冷たい言い方だった…
『…だ…れ…』
ジャラ…ジャラ…
神田さんは…声から離れようと…後ずさりをした…
『…どこ…ここ…
…何…この……鎖……』
『…ホントに…うるさい…バカ犬ね…』
アダムの後ろから…
イブが…
ヒールの音を響かせて近づいてきた…
『!!!!!!』
神田さんはビクッと体を小さく…した…
