占いの館【YES∞NO】
第4章 母性の使い方
ギィ――――――…
―――――――――バタン
「『いらっしゃい』」
扉を開けると……
同じ顔の二人が出迎えてくれた
「占いの館YESorNOにご来店ありがとうございます。
館の主、双子の兄アダムと申します」
『お客様の悩み、モヤモヤを解決するお助けをいたします。私、もう一人の主、双子の妹イブと申します。』
二人はニコニコと微笑み、そっくりな顔で私に挨拶をしてくれた
『あの…ヨロシクお願いします』
アダムは私のかばんと上着を預かると、アンティーク感が強いハンガーにかけてくれた
『何だか…雰囲気ありすぎで…緊張します…』
ドキドキしていると、イブが私の手をそっと取り…
大丈夫…と笑ってくれた
そのまま、部屋の中心にある水晶の置かれたテーブルまで、手を繋ぎ歩いた