占いの館【YES∞NO】
第4章 母性の使い方
――――――――――…
私たちは…二人でカーテンをくぐって
空間を出た…
水晶の部屋には…
微笑むそっくりな双子
アダムとイブが立っていた
『千恵子さんは…浩二郎を許すんだね』
「お仕置きも、悪くないでしょ?本人の本音が聞けるから」
二人はケラケラ笑って私たちを祝福する
『アダム…イブ…ありがとう。
私、浩二郎を愛しつづけれると思うの…
あれを見たら…もう、何も怖いものはないもの!!!』
「……千恵子…///」
浩二郎は恥ずかしそうに…私の手をギュッと握りしめた。
『千恵子さん、あなたのラッキーアイテムは…“エプロン”よ…大事に使って?』
私はイブから…エプロンを渡された…
「これは、浩二郎に!」
浩二郎はアダムから…万年筆を渡された。
「これは…?」
「浩二郎のラッキーアイテム“万年筆”!!!
大事な書類は…その万年筆でサインするといいよ!
俺達からのサービス!」
浩二郎は“ありがとう”と呟き、万年筆を握りしめた
私たちは、手を繋ぎ…
占いの館を後にした
数ヶ月後…
あの万年筆で、婚姻届に二人でサインをした…
それと…浩二郎は、独立を決め…
新しい事業を始めた…
その、契約書すべてのサインをあの万年筆で書いた
ラッキーアイテムの万年筆とエプロンは…
これから
どんどん活躍しそうだ…
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