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赤い糸

第7章 出発








沈黙が続く


ゆっくり口を開いたのは、荘太だった。
「ごめんね…
でもね?
嫌いになったとかそんなんじゃないから。
俺だって県内が良かった。
でもさ?
少しでも大きな企業で、安定した収入もらってって考えた時に、どうしても県内じゃ見つからなかったんだ。
皐月がいなかったらもっと遠くに行ってたよ。
皐月がいたから、少しでも近くにって思ってここに決めたんだ。
まだ受かるかわからない。
でも、大きな企業選んだのも皐月の為。
少しでも早く皐月と一緒になりたかったから。
胸張って皐月を迎えに行きたいんだ。」







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