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「好きだよ？
皐月…。
待ってて欲しいんだ。」
荘太は私を抱きしめながらそう呟く。
ようやく治まったはずの涙がまた溢れ出す。


荘太はなかなか別れられない私をずっと待っててくれた。
今度は私の番なんだよね…。
こんなにも荘太は一生懸命私のことを考えてくれてたんだ。
私、全然気づかなかった。
自分のことだけだった。
荘太だって辛かったんだよね…
なのに、誰にも相談しなかった。


違う。
私が弱いから相談できなかったんだ。
頼れなかったんだ。