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赤い糸

第7章 出発









確かに、離れなくない。
でも、頑張ってって応援するのも彼女の役目だよね。
心から頑張ってとはまだ言えない。
でも、少しずつ言えるように頑張るから。
「荘太?
頑張って?
待ってるから。
荘太が迎えに来るの待ってる。
だから、頑張って?」
私は目に涙を溜めて、でも、にっこり荘太の方を微笑んでそう伝えた。
寂しい。
荘太が居なくなるなんて、考えられない。
でも、荘太がちゃんと考えてくれた未来。
私は、ちゃんと頑張ってみたい。
そして、荘太の事を支えてあげられる人になりたい。







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