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赤い糸

第7章 出発








それから、時間が許す限り私と荘太は一緒にいた。
離れることはお互い口に出さなかった。
出してしまうと、不安な心が止まらなくなりそうだったから。
荘太は相変わらず優しい。
部活も忙しいのに、部活の後の疲れた体でも会ってくれる。
どちらかの家にいって、手を繋ぎながら一緒に話をするのが好きだ。
目が合うと、微笑んでくれる。
そして、優しいキスを落としてくれる。
なによりも、愛されてるって実感出来る瞬間だ。







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