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赤い糸

第7章 出発









でも、やっぱり朝はきた。
どんなに嫌でも、朝はやってくる。

起きてすぐ化粧をして、荘太との待ち合わせ場所に向かった。

「おはよう」
私はとびっきりの笑顔で挨拶をした。
そして、車に乗って出掛けた。
いつもと違うところには、行きたくなかった。
もし、違うところに行ったら、その場所にもう二度と行けなくなりそうだったから。

いつもフラフラするショッピングセンターに行く。
ただ一緒に居たかった。
隣に荘太がいる。
それが、嬉しかった。







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