赤い糸
第3章 最低
ブー…
『起きてます。
振られちゃいました。
飽きたって言われちゃいました。』
いつもの荘太君らしくない、弱弱しいメールだった。
なんて声掛けていいのか分からず、私はしばらくそのメールとにらめっこしていた。
『大丈夫?
辛かったよね…
なにもしてあげれなくてごめんね…』
なにもできなかった…
荘太君はあんなに親身に相談に乗ってくれたのに…
『大丈夫です。
あんまり辛くないんです。
そんなに好きじゃなかったのかもしれないです。
涙出ないんです。
ところで、皐月先輩は朝帰りですか?』