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赤い糸

第4章 悲しい時間








しばらく歩いて拓人の家にいく。
いつものように拓人の部屋に入って、話をする。
「はい。」
チョコを渡す。
「ありがとう。
甘そうだね。
後で食べるわ。」
…だよね。
拓人はきっとこれは食べない。
私の前で甘いもの食べたことがない。
でも手作りならって、ちょっとだけ期待してた。



あぁ、わかった。
私期待してたんだ。
いつか拓人が前の拓人に戻るかもって…
それに…
みんなに別れたっていうの嫌だったんだ。
人の目ばかり気にしてたんだ。






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