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赤い糸

第4章 悲しい時間








家に帰ってすぐ、荘太にメールをする。
『ただいま。
今帰ってきたよ。』
いつもはすぐ返ってくるメールが返ってこない。
どうしちゃったんだろう?


『荘太?』
さすがに心配になって一時間後にまたメールをする。
『なに?』
あっ、返ってきた。
『良かった。
なんかあったのかと思っちゃったよ。』

『あっそ。』

ん?
荘太?
いつもは優しい荘太が今日は素っ気ない。
『なんかあった?』



この時私は、荘太がどれだけ傷付いているかまだわかってなかった。







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