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赤い糸

第5章 幸せ








どうしてこの人は嘘に嘘を重ねるのだろうか…
「あれ?
あれお母さんにって言ってたよ?」
私は核心をつく。


「…知ってたの?
知っててずっと黙ってたの?
なんで聞かなかった?
浮気してるの?って。」
拓人がため息交じりに白状する。

「聞いても今みたいに誤魔化したでしょ?
ずっと私に対して、冷たかった。
メールも極端に少なくなった。
外のデートの数も減った。
…ねぇ。」







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