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キミが好き!

第9章 三日月学園学園祭の実行委員

「明!実行委員頑張ろうな!」


桐島くんは、私に明るく話しかけてきた。



「あ、うん!頑張ろ!」



私も負けずに、明るく言った。




「明って中川財閥の娘?」


「うん。でも、普通の家に生まれたかったんだ(笑)」


「そうなの?いいじゃん。」



「うんうん。桐島くんが羨ましい。いいな~って思うんだ~!」



「…俺は、明が羨ましいよ。」



「え?なんで?」


「叱ってくれる親が、いるから。」


「…」



「俺の母ちゃんと、父ちゃんはもう死んでいないんだ。」



「そうだったんだ…」



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