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生きたいです

第3章  球技大会


 屋敷に着くとすぐさま自分の部屋に向かった。

 
 雨に濡れたせいで体がすごく冷たい。

 
 もしも球技大会で頑張れたら私は変われるのかな?

 でも失敗したら?

 私のせいで負けたら。

 

 「優香様。お風呂に入られたらいかがでしょう? 風邪を引かれてしまわれます」

 ドアに隠れるようにして沙耶が恐る恐る私に言った。

 きっとびしょ濡れになって帰って来たことにビックリしているのだろう。

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